MINISFORUM NAB6の簡易NAS化してみた

MINISFORUM NAB6のOSはWindows 11 Pro版のため、共有機能を使用することでNASのような機能を実現することが可能です。そこで、NAB6を使いこなす用途の1つとして、NAB6をNAS化したのでその際の手順などを共有したいと思います。

最近のミニPCは、比較的安価ながらPro版のWindows 11の製品も多いので、参考にしていただければと思います。

NASとは?

NASの正式名は『Network Attached Storage』であり、LANなどネットワーク経由で接続されたHDDやSSDなどのストレージを指します。一般的な外付けHDDやUSBメモリなどが、USB経由で接続される点違いがあります。

NASの構造は、CPU・メモリ・HDDやSSDなどのストレージからなり一般的なPCと大きくは異なりません。一方、一般的なPCと異なる点もあります。例えば、常時稼働を前提とした低消費電力や高信頼性、更にはNASとしての機能が充実したNAS用OSなどがあげられます。

NAB6の簡易NAS化する方法

NASとPCの基本的な構造に大きな違いはありません。また、MINISFORUM NAB6のOSは、Windows 11 Proであり簡易NAS化するための必要条件を満足しています。

NAB6を簡易NASとして利用するには、NAB6のネットワーク設定と共有設定、NASへアクセスするPCでのアクセス設定を行います。以下では、設定方法についての手順を説明します。

1. NAS側PC (ここではNAB6)の設定

1-1. ネットワークの詳細設定を変更する

まずは、NASとなるNAB6のネットワークの設定変更を行います。これは、ネットワークを通じて他のPCからNASを発見可能な状態にするための変更です。

まずは『設定』から『ネットワークとインターネット』のタブを選択し、『ネットワークの詳細設定』をクリックします。『ネットワークの詳細設定』から更に『共有の詳細設定』をクリックします。

『共有の詳細設定』では、ネットワークの種類とその詳細設定を行うことができます。今回は、NASとして他のPCからNAB6へアクセスすることになるため、以下の様に設定します。

以上で、『ネットワークの詳細設定』は完了です。

1-2. 共有フォルダを作成し共有設定を変更する

次に、共有フォルダとして利用するためのフォルダを作成し、共有フォルダとしての設定を行います。今回は、先日増設したSSD内に『share』と言うフォルダを作成し、このフォルダを共有設定していきます。SSDの増設方法については、以下のリンクを参考にしてください。

共有するフォルダ上でshiftキーを押しながら右クリックし、『アクセスを許可する』から『特定のユーザー…』を選択します。

次に、アクセスが許可されるユーザーを選択する画面が出てくるので、アクセス権を付与するユーザーを選択します。特定のユーザーを選択しない場合には、Everyoneを選択します。

最後に、右下の『共有』をクリックして設定は完了。最後に、プロパティ画面の『共有』タブでネットワークパスを確認しNAB6での作業は終了です。

2. クライアント側PCの設定

以上では、NASとなるNAB6側の設定を行いました。以下では、NASへアクセスする他のPCでの設定を行います。

2-1. ネットワークの詳細設定を変更する

NASを利用する場合、アクセスする側のPCも同様のネットワークの設定変更が必要です。1-1. ネットワークの詳細設定を変更するに従い、同じように設定してください。

2-2. 共有フォルダをネットワークドライブへ割り当てる

最後に、NASのフォルダをネットワークドライブに割り当てます。アクセスするPCでエクスプローラーを開き、左下にある『ネットワーク』をクリック。『ネットワーク』画面の上部中央に1-2の最後で確認したネットワークパスを直接入力します。

これで、初回アセスではログインが求められる場合には、NAB6と同様のログインを行ってください。

ネットワークパスを直接入力することで、NASとして利用することも可能ですが、ネットワークドライブとして割り付けることも可能です。最後に割り付け方法を説明します。

先ほど、ネットワークパスを入力した部分の左側にある↑ボタンをクリックし、1つ上のフォルダへ移動します。次に、共有しているフォルダ上で右クリックを押し『ネットワークドライブの割り当て…』をクリックします。

最後に任意のドライブ文字を設定して終了です。

まとめ

今回、NAB6のフォルダを共有化しNASの様に使用する方法を説明しました。Windows 11 Pro版であれば基本的には、NAB6以外にも可能であり共有できると便利なことが多いので是非挑戦してみてください。

コメント