最近では、充電式のマウスやキーボードも増え、以前ほど電池を使用する機会は減りましたが、依然として多くの製品で単3電池や単4電池が使用されています。一方、単1電池や単2電池は、全くと言っていいほど少なくなりました。
しかし、先日までガスコンロで使用していた単1電池が切れてしまったので、代替の電池が必要になりました。当初は単1の乾電池を新たに購入することを考えましたが、2本だけで購入すると割高になってしまうことから、最終的にはパナソニック製のサイズ変換スペーサー(単3から単1)を購入しました。
そこで、今回はパナソニック製の単3形充電式電池用 サイズ変換スペーサーをレビューしたいと思います。
変換スペーサーの機能
今回購入した、パナソニック製の電池スペーサー以下の通りです。このスペーサーの機能は単3電池を単1電池の形状に変換し、単1電池が必要な機器で単3電池を使用できるようにすることです。
品番 | BQ-BS1/2B |
寸法 | Φ 33 × 60.5 mm程度 |
内容 | 充電式EVOLTA, eneloop両対応スペーサー (単3 ⇒ 単1) |
質量 | 約 20 g/個 |
尚、この電池スペーサ―は乾電池では使用できないとの注意書きがあります。
電池スペーサ―を使用するメリットとデメリット
メリット1 : 単1形状の電池を購入が不要で、電池サイズの統一化がしやすい
冒頭にも述べましたが、以前に比べ単1形状の電池を使用する製品が大幅に減少している印象です。しかし、今回の様にガスコンロなど固定機器では依然として単1電池が使用されています。
一方、そのような用途では電池の交換頻度は決して高くなく、まとめ買いし買い置きしていても気づけば有効期限切れになっています。また、使用頻度の少ない単1形のニッケル水素電池の充電器を購入するのも気が引けます。
その点、アダプターを使用することでサイズを変換すれば、ストックしておく電池サイズを単4サイズと単3サイズの2種類に減らすことができます。
メリット2 : 予備の単3充電池があればすぐに交換可能
単1サイズの買い置きした電池がない場合、機器を使用できない状況が1次的に発生する可能性があります。しかし、電池スペーサ―であれば、使用している単3充電池を交換することで、すぐに機器の使用を継続できます。
デメリット1 : 通常の単1電池に比べ容量が小さい
メリットがある一方で、変換スペーサーを用いることにはデメリットもあります。最大のデメリットはおそらく電池の容量だと思います。
eneloopの単1形が6,000 mAhの容量に対し、単3形は3分の1の2,000 mAhしかありません。
単1形 eneloop | 6,000 mAh |
単2形 eneloop | 3,200 mAh |
単3形 eneloop | 2,000 mAh |
単3形 eneloop pro | 2,500 mAh |
使い方
パナソニック製のサイズ変換スペーサーの使用方法は簡単で、スペーサー底部(赤枠部分)を回すことで開き、内部に単3形のeneloopを1本挿入し閉じるだけです。
eneloopが1 本収納できるようになっています。
変換スペーサーの注意点
パナソニックはホームページ上で注意事項を出しています。注意事項に従い安全に使用してください。
①応急的に使用するもので、継続しての使用はしないでください。
https://jpn.faq.panasonic.com/app/answers/detail/a_id/21020/
②電池の特性差により使用できない場合があります。
③該当サイズの電池とスペーサーの形状差により機器の電池収納部に合わない場合があります。
④該当するサイズの乾電池と混用して使用しないでください。
⑤2本以上のスペーサーを使用する場合は、容量や銘柄の違う電池、新旧の電池、充電量に差のある電池は混用しないでください。
⑥機器に使用するときにのみスペーサーを取付、使用後は取り外して電池と別々に保管してください。
⑦使用できる時間は該当サイズの乾電池より短くなります。
⑧スペーサーを付けたまま充電式電池を充電しないでください。
⑨電池は充電式電池のみで、乾電池は使用しない。
⑩ハイエンドモデルのエネループ・充電式エボルタなどの高容量充電池には電池形状の差により使用できません。
ところで、今回のスペーサーでは形状差にによりハイエンドモデルのeneloop proは使用できないとされていますが、実際には挿入して使用できてしまいます。また、パッケージ自体にもハイエンドモデルが非対応との記述もなく、注意事項を確認しなければ気づかないのは、やや不親切さを感じました。
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